4月10日
東京の西側にあるとある町の小さな公園で、
大学時代の友人たちと花見。
卒業以来だから約十年ぶりに会う友人たち。
でもまったく変わってない。
僕もまったく変わってない、らしい。
いやいやこれでもいろんなことがあったんですよ、と内心思うがそれはお互い様。
まあビールでも飲みましょうや、と発泡酒だけど。
帰りに一人谷中墓地の桜を見に行く。
昼間の桜より人工灯に照らされた夜桜の方が好きだ。
大粒の雪が空中で静止しているように見えてくる。
大勢の人たちがまだ花見をしていて、アルコールとツマミが混じった匂いが漂っている。
仮に次に会うのが十年後だとしても、
また、変わってないな、と言いあいたい。
それはともあれ無事に人生を渡ってきているということだから。